仕事柄、人間関係の構築について「もっと学びたい」とペダゴー資格講座へ。ひと言でいうと「相手と自分自身を重んじ、対話を中心としたコミュニケーションをとる」考え方の軸をえました。人生に必要不可欠な学びを得た気分です。

コンサルティング会社 広報職 森 皆子様

仕事のスキルアップを目指していたら、偶然デンマーク教育に出会った

私は発展途上国を支援する企業に勤めています。
バックオフィスの部に所属しており、海外出張に出る全コンサルタント社員と関係性を築きながら、組織が円滑にまわるようコミュニケーションをとっています。
仕事をする中で組織論やブランディングについて体系的に学びを深めたいと考え、勤務しながら大学院に通っていたことがあります。選択授業の関係で教育について調べていた時に、デンマークに対人支援のプロフェッショナル、ペダゴーという職種があることを知りました。

広報をつうじた教育機関の支援をしていることもあり、ペダゴーについてすぐにでも勉強したいと思いました。しかしペダゴーは国家資格で、その取得はデンマークに行き、デンマーク語で3年半学ばなくてはなりません。現実的ではなく断念するしかありませんでしたが、素晴らしい職種がデンマークにあることを折に触れて周囲に伝えてきました。

ずっとどこかで学びたいと思っていた

私の仕事は、先に述べたように社内の従業員一人ひとりと関わります。
みなさんが安全に途上国へ出かけ、帰国した際には安心して仕事できる状況を作るためにも、
バックオフィスは「潤滑油」としての役割も求められています。

潤滑油といえば、笑顔で話を聞いて、社内の雰囲気を明るくすることも必要ではありますが、それだけだと「若さの特権」のようだと自分自身が感じ、40歳を手前にして、もう一歩前に出た何かをつかみたいと思うようになりました。
これまでもコーチング、エニアグラム、アクノリッジメント等を学んできましたが、これからは、対人スキルのノウハウのみならず『人間性の土台になるもの』を追求したいと思ったのです。
その時にペダゴーのことを思い出しました。どうにか日本で勉強できないだろうか、そう思って探した時に、フィーノリッケに出会い、受講を決めました。

自分自身を理解することから始まる、ペダゴーの学び

2022年10月から受講し、2023年6月にはデンマークの現地研修に参加しました。
受講する前は、人とどう関わるかを目的に学ぼうとしていたのですが、実際学んでみると、人の理解の前に、自分の理解ができていないことに気がつきました。自分が何者であるかという問いは人生最大の謎であるという前提は変わりませんが、そもそも「自分との対話、自分との間で民主主義が構築できてない」と感じたのです。
その上で他者理解をどう深めていくのかという講座での取り組みそのものが、目からうろこのことばかりでした。フィーノリッケペダゴー資格認定講座は、おそらくお子さんを対象にした仕事の方が多く参加されているのだと思いますが、ここは人間性について学ぶところなので、企業でも十分に運用できる考え方だと感じています。
大人もきちんと一人の人間として向き合ってほしいと思うのはごく自然なことですから、人として目の前にいる方とどうお付き合いしていくのかという意識や考え方の軸を持つことはとても大事なことです。

「4つのパレット」を使いこなすうちに変化

講座では「4つのパレット」という、フィーノリッケがデンマーク国の認定教育機関から使用許可を得ている心理分析ツールを使います。
これに自分自身のことを当てはめながら使用していくうちに、自分はこれまで「こうでなければならない」という枠に囚われていたことに気が付かされました。そして、何かを考えるときに答えを急がなくなり、慌てて話をすることがなくなりました。また、他者との関係性においては、4つのパレットを意識することで、対話を中心としたコミュニケーションを取れるようになりました。それは相手の思うとおりに動くということではなく、相手の人間性を認めながらも物事を前に進めていくことにつながっています。

このような変化は、ワークショップを含めた座学の中でも実感することができましたし、実際に理論が実践されているデンマークの教育現場や企業を訪れたことで、理解が深まった部分もありました。

デンマークの教育は、人間性とスキルを分けながらも同じ方向を見て進んでいます。
考え方の違う人と対峙しても感情的になる必要はないし、焦る必要もないことを、ありとあらゆる場面で教えられました。そのような中で、プロフェッショナルとして何年も経験を重ねてきたペダゴーであっても、時に嫌な感情は当然生まれると言っておられたのが印象的でした。そのような時は、「後ろのポケットに子どもは入れて帰らない」、つまり、現場では目の前の子どもと真摯に向き合いますが、帰宅するときには自分のプライベートに仕事場での感情を持ち込まないということだそうです。それが、プロに徹するということにもつながると伺いました。

デンマークでは物事をシンプルで合理的に考え、どこを見渡しても機能的でかつ美しいデザインにあふれている国であることは多くの方が知っていることだと思います。その出発点は人間性を大切にするデンマークの思想や考え方であり、それらを反映したブランディングの神髄も現地で感じることができました。

最近は社内でも「すっきりした顔をしているね」、「なんだか自然体だね」と言われることが多くなりました。まだフィーノリッケとの出会いから1年も経っていませんが、自分を知り、自分が自分を勝手に縛っていた、目に見えない何かから解き放たれるコミュニケーションの仕方を身につけるきっかけを得ることができました。
これから自分がどのようにペダゴーの資質をもった会社員として成長していくことができるのか楽しみです。